since 1997-04-16



氏 名

 佐藤 憲一 (SATO Kenichi) E-mail: sato.kenichi [at] it-chiba.ac.jp)

 通称「さとけん」です。同姓同名同漢字の方が大学教員だけでも多数いらっしゃいますが、「憲」の字が日本国憲法に由来していないのはもしかしたら私くらいかもしれません。「憲」の字は父の名前から一字もらったものですが、大叔父が秘書をしていた関係で父の名付け親になってくださった中野正剛先生の念頭に日本国憲法が浮かぶことはありませんでした。

 

現 在

 千葉工業大学創造工学部(教育センター社会教室)教授

 自由な校風に憧れて京大に入学して以来、ずっと京都(御所北→百万遍)に住んでいたのですが、2002年にTDRのある浦安市新浦安)に引っ越し、その後サンリオ本社のある大崎御殿山を経て、現在はJTB本社のある品川天王洲に住んでいます。ごちゃごちゃしたところですが、部屋の中から東京湾を一望できるのが気に入っています。

 右の写真は京都の南禅寺に研究室の仲間と湯豆腐を食べに行ったときのものです。左から3番目が私です。院生時代の写真なので今はもっと老けています。他に映っているのは、大阪工大の三浦武範君、立命館の渡辺千原さん、神奈川大の柴田直子さんで、撮影してくれたのは京産大の須賀博志君です。なお、下にある写真はゴールデン・レトリーバーのダグ君(生後三ヶ月ごろに撮影)です。このホームページを最初に作った頃に福岡の実家で飼い始めたのですが、2011年2月に天国に行ってしまいました。残念です。

 本務校の千葉工業大学はJR総武線の津田沼駅の目の前にあります。京大と縁のある大学で、京都学派総帥の西田幾多郎が設立趣意書を執筆し、初代学長は瀧川事件で京大総長を辞任した小西重直が務めました。主に法学・政治学系の教養科目を担当しています。なお、私の前任者は司法ジャーナリストとして活躍された野村二郎先生でした。



出 身

福岡県福岡高等学校

 NHKの朝の連続テレビ小説『走らんか』の原作者である長谷川法世さんの『博多っ子純情』という漫画の舞台はうちの高校です。博多弁も勉強できるのでよかったら読んで下さい。漫画といえば『だめんず・うぉーかー』で有名なくらたまさんも卒業生です。

 京都に来て九州男児だから大酒飲みで男尊女卑的に決まっているという偏見の強さを痛感しました。この偏見に基づく一般化が認識上のデフォルトとして妥当であるかどうかも怪しいのですが、抗事実的に妥当する規範として作用するのが困りものです。

京都大学法学部・大学院法学研究科

 高校卒業後は2002年4月に関東に来るまで、院生になったり助手になったり日本学術振興会特別研究員(DC&PD)になったりと、身分はいろいろ変わりましたが、所属はずっと京大でした。今は離れてみてわかる京都と京大の良さを実感しています。京大の東京オフィスが自宅から歩いて行けるところにできたので今度遊びに行ってみようと思っています。


研究活動

【専門分野】

 法哲学、法社会学、憲法理論、応用倫理学

 人類の歴史の中で法というものが果たしてきた/果たしうる/果たすべき役割について様々な観点から考察を行っています。法とはそもそも何なのか、というところから出発し、主に、理論社会学的ないし哲学的な考察、歴史社会学的ないし系譜学的な考察、倫理学的ないし政策論的な考察を行ってきました。雑事に追われてあまり研究は進んでいませんが、なんとか頑張っていきたいと思っています。


【所属学会・研究会】

日本法哲学会 2004年度の学術大会は広島大学で開催され、私も報告しました。
Internationale Vereinigung für Rechts - und Sozialphilosophie 法哲学・社会哲学の国際学会です。
日本法社会学会 実質4年近く事務局の仕事を担当しました。
日米法学会
憲法学会

東京法哲学研究会 2005年度の研究会幹事を担当しました。
日本法社会学会関西支部研究会
日本法社会学会関東支部研究会

 

研究業績

【著 書】

棚瀬孝雄(編)『たばこ訴訟の法社会学─―現代の法と裁判の解読に向けて―─』世界思想社、2000年)
 第10章「嫌煙の論理と喫煙の文化――自由主義パラダイムの陥穽――」を執筆。
  ※2003年度に香川大学法学部の、2004年度に岡山大学法科大学院の入試問題に採用されました。浅羽通明『教養としてのロースクール小論文』(早稲田経営出版、A5版2005年→新書版2009年)で紹介されています。

棚瀬孝雄(編)『法の言説分析』ミネルヴァ書房、2001年)
 第5章「憲法の言説分析――Bowers v. Hardwickを素材として――」を執筆。

和田仁孝・樫村志郎・阿部昌樹(編)『法社会学の可能性』法律文化社、2004年)
 第1章「ポスト・リーガリズムに向けて」を執筆。

高田公理/嗜好品文化研究会編『嗜好品文化を学ぶ人のために』世界思想社、2008年)
 第3章第4節「法学・政治学」を執筆

小松美彦・市野川容孝・田中智彦(編)『いのちの選択――今、考えたい脳死・臓器移植――』岩波書店、2010年)
 第3章第9節「改定臓器移植法は法の名に値するか」を執筆

君塚正臣(編)『法学部生のための選択科目ガイドブック』ミネルヴァ書房、2011年)
 第4部第12章「法哲学」を執筆

和田仁孝・樫村志郎・阿部昌樹・船越資晶(編)『法の観察──法と社会の批判的再構築に向けて──』法律文化社、2014年)
 第3章「法学的身体と裁判の未来」を執筆。
  ※2015年度に名古屋大学法科大学院の入試問題に採用されました。

和田仁孝・樫村志郎・阿部昌樹・船越資晶(編)『新入生のためのリーガル・トピック50』法律文化社、2015年)
 トピック6「沈黙のジャスティス──司法の限界──」を執筆。

 

【論文等】

佐藤憲一「裁判回避について」法社会学ゼミ論文(1992年)

佐藤憲一「ギデンズの社会理論とその批判」棚瀬孝雄先生スクーリング論文(1992年)

佐藤憲一「憲法の解釈方法についての若干の考察」佐藤幸治先生スクーリング論文(1993年)

佐藤憲一「法の不確定性とウィトゲンシュタインの規則論」京都大学大学院法学研究科修士論文(1994年)

佐藤憲一「法の不確定性とリーガル・コンヴェンショナリズム」未公刊(1996年)

佐藤憲一「法の不確定性――法理解のパラダイム転換に向けて――(一)」『法学論叢』143巻2号(京都大学法学会有斐閣、1998年)

佐藤憲一「憲法上の権利の言説分析に向けて」『法社会学』51号(日本法社会学会有斐閣、1999年)

佐藤憲一「法の不確定性――法理解のパラダイム転換に向けて――(二・完)」『法学論叢』144巻6号(京都大学法学会有斐閣、1999年)

佐藤憲一「幸福と正義をめぐって『TASCマンスリー』303号(たばこ総合研究センター、2001年)

佐藤憲一「식민지지배와 법이론[=植民地支配と法理論]」『법사회학연구[=法社会学研究]』2号(韓国法社会学会、2003年)[←フォントによってはハングルが表示されません]

佐藤憲一「近代的法思考の転換に向けて―─『死ぬ権利』の問題を手がかりに―─」『千葉工業大学研究報告人文編』40号(千葉工業大学、2003年)

佐藤憲一「植民地支配と法理論はいかに関わるか」『千葉工業大学研究報告人文編』41号(千葉工業大学、2004年)

佐藤憲一「ダンカン・ケネディの権利批判」『千葉工業大学研究報告人文編』41号(千葉工業大学、2004年)

佐藤憲一「死の権利化に抗して」『現代思想』32巻14号(青土社、2004年)

佐藤憲一「【書評】立岩真也『ALS 不動の身体と息する機械』」『思想』973号(岩波書店、2005年)

佐藤憲一「法の不確定性を論じる意味」『法哲学年報2004』(日本法哲学会有斐閣、2005年)

蔵田伸雄、佐藤憲一、成澤光、加藤秀一ほか「メタバイオエシックス合評会」『応用倫理学研究』3号(応用倫理学研究会、2006年)

谷合哲行、杉本卓、佐藤憲一、伊古田理「基礎ゼミナール(スノースポーツの科学)を通じた人文・社会系教養教育への取組」『工学教育』56巻6号(日本工学教育協会、2008年)

佐藤憲一「嗜好品の自由と規制をめぐる正義論的考察『TASCマンスリー』436号(たばこ総合研究センター、2012年)

佐藤憲一「内在性と批判性――規範的法社会学のために――」『法社会学』79号(日本法社会学会有斐閣、2013年)

 

【翻 訳】

ジェイン・F・コリアー(佐藤憲一訳)「紛争パラダイム以後の北米法人類学」棚瀬孝雄(編)『紛争処理と合意――法と正義の新たなパラダイムを求めて――』ミネルヴァ書房、1996年)

ヒュー・コリンズ(佐藤憲一訳)「閉鎖性と埋留性――契約法における推論と市場の社会的構成――」棚瀬孝雄(編)『契約法理と契約慣行』弘文堂、1999年)

 

【口頭報告等】

佐藤憲一「ダンカン・ケネディの権利批判」国際シンポジウム『批判法学と現代法理論』(京都大学、1995年)

佐藤憲一「法の不確定性――ポスト・リーガリズムに向けて――」日本法社会学会関西支部研究会(大阪市立大学文化交流センター、1997年)

佐藤憲一「憲法上の権利の言説分析―Bowers v. Hardwickを素材として―」日本法社会学会学術大会(名古屋大学、1998年)

佐藤憲一「メタファーとしての家族――道徳と政治を理解する――」リーガル・プロフェッション研究会(神戸大学、1998年)

佐藤憲一「自己決定権論の陥穽―─死ぬ権利をめぐって―─」リーガル・プロフェッション研究会(神戸大学、2000年)

佐藤憲一「コーネル思想における法の位置づけ」ドゥルシラ・コーネルを読む会(京都女子大学、2001年)

佐藤憲一「植民地支配と法理論」国際シンポジウム『東北アジアの法と社会』(韓国ソウル大学校、2001年)

佐藤憲一「リベラル・リーガリズム批判と法の不確定性」東京法哲学研究会(東洋大学、2003年)

佐藤憲一「リベラル・リーガリズム批判と法の不確定性」政治哲学研究会/公共哲学研究会共催(千葉大学、2003年)

佐藤憲一「三本卓也報告『ロベルト・アンガーの権利論』へのコメント」法理学研究会・東京法哲学研究会合同研究合宿同志社びわこリトリートセンター、2003年)

佐藤憲一「法の不確定性を論じる意味」日本法哲学会学術大会(広島大学、2004年)

佐藤憲一「市野川容孝論文『ドイツにおける医療倫理と医療プロフェッション』・田中智彦論文『「命のリレー」の果てに』へのコメント」メタ・バイオエシックス合評会(東京大学、2005年)

佐藤憲一「嗜好品の自由と規制をめぐる正義論的考察」嗜好品文化研究会シィー・ディー・アイ、2011年)

井野瀬久美惠、佐藤憲一、高田公理、藤本憲一、白幡洋三郎「総合討論」嗜好品文化フォーラム仁和寺 御室会館、2012年)

佐藤憲一「煙草と正義」佛教大学社会学部人権問題研修会(佛教大学、2012年)

 

教育活動~これまで担当した授業~

1995年度 京都大学法学部 「ポストモダンの法と社会」  サブゼミナールのチューターを担当しました。

1996~1997年度 京都大学法学部・大学院法学研究科 「法政治情報論」  コンピューターと統計処理のマニュアル作成や実習の補助を担当しました。

1998年度 京都大学大学院法学研究科 「現代法政策論」  演習の補助を担当しました。

1999~2001年度 神戸女学院大学文学部総合文化学科
 「法社会学」「法社会学a」「法社会学b」
 授業の一環として大阪地裁奈良少年刑務所を訪問しました。

2001年度~ 愛知大学法学部法学科 「法社会学Ⅰ」「法社会学Ⅱ」  隔年で集中講義を担当しています。鰻のひつまぶしが好きなので毎回楽しみです。

2002年度~ 千葉工業大学全学部全学科
 「憲法及び法学Ⅰ」「憲法及び法学Ⅱ」「日本国憲法」「憲法と社会」「社会学Ⅰ」「憲法と法のしくみ」「法と社会」「グローバル時代の法」「政治のしくみ」「政治と社会」「基礎ゼミナール(正義を考える)」「基礎ゼミナール(考える訓練)」「基礎ゼミナール(知ってることを話す)」「基礎ゼミナール(ニュースから考える)」「教養発展セミナー(フラッグフットボール)」「教養発展セミナー(スノースポーツ)」「課題探求セミナー(コンテンツ文化論)」「課題探求セミナー(現代日本論)」「総合学際科目(千葉工業大学)」「建築のための人文社会」  本務校なのでいろいろ担当しています。

2004~2009年度 東洋大学法学部法律学科 「法哲学」「法哲学A」「法哲学B」「法社会学」「法社会学A」「法社会学B」

2005~2010年度 明治大学文学部心理社会学科 「生命科学と倫理」
 ドラマ『キッズウォー』、『花より男子』、連続テレビ小説『おひさま』、大河ドラマ『花燃ゆ』などでヒロインを演じる女優の井上真央さんが受講していたのを覚えています。質問を受けたこともありますが、とても眼力が強くオーラがありました。

2010~2014年度 成城大学法学部法律学科 「法社会学」

2011年度~ 駒澤大学法学部法律学科 「法社会学」

2012年度~ 明治学院大学法学部法律学科 「法社会学A」「法社会学B」

2013~2015年度 東京工業大学工学部社会工学科 「法システム」

2013~2016年度 千葉大学大学院専門法務研究科 「法哲学」

2013~2016年度 中央大学大学院法務研究科 「現代司法論」  祖父が法を学んだ中央大学で授業を担当できて光栄でした。

 

社会活動

2002~2010年度 習志野市情報公開審査会 委員
 この活動により習志野市の市政功労者表彰を受けました。

2015年度~ 習志野市個人情報公開審議会 委員

2016年度~ 習志野市行政不服審査会 会長